伊那市長谷中尾の中尾座周辺で8月22日、「棚田まつり2026」が開催される。主催は農業法人「Wakka Agri(ワッカアグリ)」を中心とした実行委員会。
棚田まつりで出店する「わっかジュースやさん」の看板を制作するキッズサポーターの2人
今年で3回目を迎える同祭は「豊作祈願」と「地域の子どもたちが輝く場づくり」をテーマに開催。棚田の景観や地域文化を楽しみながら、世代を超えた交流の場をつくる。今年は新たな取り組みとして「棚田まつりキッズサポーター」が始動。子どもたちが企画段階から祭りづくりに参加する。
初代キッズサポーターを務めるのは、重盛真澄さんと藤川ゆはさんの2人。2人は出店する「わっかジュースやさん」の企画から携わり、店名や看板作り、販売方法などを自分たちで考えた。当日はジュースを販売するほか、希望者にはくじ引きで引き当てた種類のジュースを提供する企画も用意する。重盛さんは「棚田まつりは毎年参加していて楽しみにしているお祭り。農機具パレードがかっこよくて好き。今年はくじ引きジュースにたくさんの人が来て、一緒に楽しんでもらえたらうれしい」と話す。藤川さんは「お客さんに、くじ引きで楽しい気持ちになってもらえたらうれしい。お店をやるのは初めてなので、友達のますみちゃんと協力して頑張りたい」と意気込む。
棚田マルシェには地元飲食店や農産物販売、キッチンカーなど19店舗が出店し、このうち9店舗が初出店。長谷小学校6年生が小学校として初めて出店し、手作りのしおりなどを販売するほか、Wakka Agriと「信州抹茶プロジェクト」に取り組む「お茶屋いちえ」も初参加する。
ステージイベントは15時30分、長谷中学校3年生による太鼓演奏「タケル」で開幕。農機具パレードや豊作を願う子どもみこしに続き、ざんざ節保存会、創龍会、長谷小・中学校音楽部による発表を行う。昨年に続き長谷中学校OBが企画・運営する「尻相撲大会2026」や、伊那節保存会と地域住民が参加する盆踊りも予定し、19時からは棚田をライトアップして祭りを締めくくる。
実行委員長の高橋さんは「今年は長谷中尾の神明社に寄贈された太鼓を、神事以外では初めて棚田まつりで披露する。地域の新たな文化として、多くの方に見ていただけたら」と話す。さらに「長谷小学校や長谷中学校OBなど、子どもたちが棚田まつりを通して『ふるさとを盛り上げよう』と主体的に関わってくれていることに、祭りとしての成長を感じている。長谷でそれぞれ活動している人たちの点と点がつながり、当日は地域全体が一つの大きな共同体のような力を持つのが、この祭りの魅力」と続ける。
「棚田まつりは、地域の人にとっては再会の場であり、普段は入りづらい店をマルシェで知るきっかけや、日頃触れる機会の少ない伝統芸能を一度に楽しめる場にもなっている。人口減少や里山の衰退が全国的な課題となる中でも、長谷では地域に活気を生み出す取り組みが形になってきている。地元の方はもちろん、地域外の皆さんにも棚田まつりの熱量を感じに来ていただけたら」と来場を呼びかける。
開催時間は15時30分~19時。小雨決行。雨天の場合は実施可能なプログラムのみ開催。