飲食店「ハセダイナー」(伊那市長谷)内に「潤喫茶」がオープンして、9月3日で1カ月がたった。長谷に暮らす加藤潤さんと妻の恵さんが間借り営業を行う。
入野谷在来そばの粉を使った「ガレット・コンプレ」もりもり野菜プラス(1,450円)
群馬県出身の2人は東京で働いた後、暮らしや働き方を見直そうと移住を決めた。潤さんは10年以上前からコーヒーに親しみ、東京で暮らしていた頃にはコーヒー専門店に通い、店の店主や従業員と海外でのコーヒー豆の買い付けにも同行した。2021年に茅野に移住後、パン店「カルパ」(茅野市湖東)の店主から声をかけられ、2021年に同店を借りて潤喫茶を始めた。現在もカルパと交流を続け、不定期で出店する。カルパの近くで約2年半にわたり居住用物件を探し、範囲を広げる中で長谷に出合ったという。当初は東京との二拠点生活を送っていたが、現在は長谷を生活の拠点にする。
ハセダイナーでの営業は、同店を営む夫婦から「平日は店が空いているので、やってみないか」と声をかけられたことがきっかけ。長谷でできることを探していた2人が、その誘いに応えた。開店して1カ月を振り返り、「近隣住民をはじめ伊那市内外から客が来てくれる」と潤さん。
メニューは、「本日のコーヒー」(600円)、「オーツミルクラテ」(700円)、「カフェラテ」「ジブラルタル」「カプチーノ」「コーヒーチェリーミルク」「コーヒーチェリーソーダ」(以上650円)、「アメリカーノ」(550円)、「ココア」(500円)、「にんじんりんごジュース」(500円)のほか、スペシャルティコーヒーとして「エスプレッソトニック」(750円)、「シトラスエアロカーノ」(700円)、ノンアルコールコーヒーカクテルとして「Orange Espresso Tonic(オレンジ・エスプレッソ・トニック)」「Hase Sunset(ハセ・サンセット)」(以上800円)。
軽食メニューは「米粉のクレープ(シュガーバター/チョコ)」(500円)、「リュスティックのサンドイッチ」(800円)、地元で栽培される在来種「入野谷在来そば」のそば粉を使った「ガレット・コンプレ」(1,150円)など。ガレットは開店当初から提供を予定していたが、鉄板の火加減や調理手順などを整え、9月から提供を始めた。香り豊かなそば粉の風味を生かして仕上げる。
コーヒーは、強い苦みよりも果実や紅茶を思わせる香りを楽しめるものを中心にそろえる。エスプレッソにミルクを合わせたドリンクやコーヒーを使ったノンアルコールカクテルなども用意し、季節に合わせてメニューを変えていく。
コーヒーの果実「コーヒーチェリー」を加工したシロップを使うドリンクも人気を集める。一般的なコーヒーには果実の中の種を使うが、果実部分はプルーンを思わせる味わいで、後味にはアセロラのような風味があるという。コーヒーとは全く異なる味わいで、産地では乾燥させ、ハーブティーのように飲むこともある。
潤さんは「みんなが集える場所にしたい。ただコーヒーを飲むだけでなく、いろいろな味や飲み方を体験してほしい。おいしいものや『何だろう、これは』と思うものが、会話のきっかけになれば」と話す。
営業時間は、火曜=10時~16時、土曜=15時~20時。土曜の営業日はインスタグラムで知らせる。