韓国の家庭料理を提供する居酒屋「pac(パク)」(伊那市坂下)が9月11日にオープンした。
店主の朴南淳(パク・ナムスン)さんは2022年12月、ワーキングホリデー事業への参加をきっかけに伊那を訪れ、林業に従事。2023年4月には伊那市地域おこし協力隊に着任し、「つながり人口クリエーター」としてワーキングホリデー参加者の受け入れなどに携わってきた。退任後も伊那市への定住を決め、昨年夏ごろから、今後の仕事について本格的に考え始めたという。
以前から飲食店を開きたいという思いがあり、自身も飲酒が好きだったことから、居酒屋の開業を決めた。韓国料理を提供する理由について、朴さんは「幼い頃から、叔母が作るキムチやコチュジャンを食べて育った。その味をいつか自分も受け継ぎ、多くの人に食べてもらいたいと思っていた」と話す。協力隊時代の経験から、「移住者と地域住民が気軽に出会い、つながれる場所にしたい」という思いもあったという。
店内は、元伊那市地域おこし協力隊で家具職人、二級建築士の橋本圭太さんと一から構想し、約半年かけてテナントを改修した。カウンターや椅子、ベンチには、朴さんがワーキングホリデー時代から世話になってきた地域の林業関係者から譲り受けた地域材を使う。席数は最大17席。
料理には、叔母からレシピの提供を受けた自家製キムチとコチュジャンを使う。朴さんは「辛いだけではなく、辛さの中に深みがあり、辛すぎないのが特徴」と話す。主なメニューは、「自家製キムチの盛り合わせ」(800円)、「チヂミ」(800円~)、ゆで豚を野菜などと味わう「ポッサム」(1,300円)、「ピビンパ」(1,200円)など。
ドリンクは、韓国ビール「TERRA(テラ)」(650円)、韓国焼酎「眞露(ジンロ)」(360ミリリットルボトル1,000円)、マッコリ各種(ボトル1,000円~)、経ヶ岳サワー(650円)などを用意。日本酒(1合650円~)も用意し、今後は伊那谷の地酒を増やしていく予定。
当初の予定から開店が遅れ、最終的に9月11日のオープンとなった。朴さんは「令和8年の『8』、9月の『9』、11日の『11』を並べると『パク・いい日』になった」と笑う。「家飲みのように、のんびり過ごしてもらえる店がコンセプト。フラッと立ち寄り、ゆったりとした椅子に腰を据えて、店にいる人たちとの会話を楽しんでもらえたら」とも。
営業は当面、金曜~日曜の16時~23時(日曜は21時まで)。駐車場なし。最寄り駐車場は通り町セントラルパーク駐車場。営業日や営業時間などはインスタグラムで知らせる。