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長谷で「信州抹茶プロジェクト」 伊那市産の収穫目指し中学生と植え付け

「信州抹茶プロジェクト」の参加者たち

「信州抹茶プロジェクト」の参加者たち

 伊那市産抹茶の商品化を目指す「信州抹茶プロジェクト」の一環として、伊那市長谷中尾の畑で5月22日、長谷中学校3年生11人が茶の苗木500本を植えた。

茶の苗木を植える長谷中学校の生徒たち(信州抹茶プロジェクト)

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 プロジェクトを主催するのは、伊那の日本茶専門店「お茶屋いちえ」(伊那市野底)の井口裕太さんと、農業法人「Wakka Agri(ワッカアグリ)」の高橋隆文さん。同プロジェクトは、「正真正銘の伊那市産抹茶を作りたい」という思いから2023年に始まった取り組み。初年度は長谷小学校・長谷中学校の全校児童生徒と共に200本を植えたが、冬の寒さの影響で全滅。翌2024年は長谷中学校の全校生徒と再挑戦し、マルチシートや草を活用した農法を試した結果、一部の苗が越冬した。2025年は井口さんと高橋さんを中心に植え付けと管理を続け、生徒たちは茶摘みやお茶作りを体験。そして今年、使われていなかった農地を新たな茶畑として再生するため、再び中学生と共に苗を植えた。今年は中尾地区のほか、伊那市美篶笠原や「お茶屋いちえ」近くの農場でも植え付けを進めており、プロジェクト全体では計3000本を植える予定だという。

 当日は標高約1000メートルにある8畝の耕作放棄地に生徒や関係者約20人が集い、作業を行った。植えたのは寒さに強い品種「かなえまる」の苗木500本。参加者は白マルチを敷いた畝に穴を開け、40センチ間隔で一本ずつ丁寧に苗を植え、じょうろでたっぷりと水を与えて成長を願った。茶葉の収穫までは5年かかる見込みで、参加した長谷中学校3年の小山優空さんは「収穫できる5年後のことはまだ想像もつかないが、自分たちが植えたお茶が商品になると思うとやりがいを感じる」と笑顔を見せた。植えた苗木は『お茶屋いちえ』とワッカアグリが共同で管理を担い、農薬や化学肥料を使わずに栽培していくという。

 高橋さんは「今年で4回目となるプロジェクトで、今までで一番広い農地に500本の苗を植えた。日本といえば米とお茶。その両方を中尾地区で作ることができるのがうれしい」と話す。「収穫は生徒たちが成人する頃になるので、今回のプロジェクトについて将来みんなで振り返ることができれば」と期待を寄せる。

 井口さんは「生徒たちの作業の手際がよく、とても頼もしかった。茶葉の収穫までの5年間、長い目で取り組む必要があるが、重要な最初の一歩を踏み出せた」と振り返る。「完成した抹茶は土産品などへの加工を考えている。将来的には海外展開も視野に入れながら取り組みたい」と意気込む。

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