伊那谷の素材を使ったクラフトビール「Koji & Lemon Ale(こうじ&レモンエール)」のパッケージがリニューアルされ、6月22日から販売店を拡大した。
新たに販売店で手に取ることができる「Koji & Lemon Ale(こうじ&レモンエール)」
みそ・醸造製品メーカー「ハナマルキ」(伊那市西箕輪)とクラフトビール醸造場「In a daze Brewing(イナデイズブルーイング)」(西箕輪)が企画した同商品。「ハナマルキ醸造 麹(こうじ)研究室」プロジェクトリーダーの国吉優子さんは「みそやこうじを扱う企業として、調味料としてのみそや塩こうじといった商品以外にも新たなこうじの魅力を自分たちで見つけていこうと、2023年にハナマルキ醸造麹研究室、通称ハナマルケンを社内に立ち上げ『こうじの可能性を追求し、こうじの未来を創る』をコンセプトに、長野県内の地元企業ともコラボレーションの声がけをさせてもらいながら、『こうじジェラート』『こうじ七味』などの商品を開発してきた」と振り返る。
飲料開発にも興味を持っていた中で、通勤の行き来でイナデイズブルーイングの店の前を通るため存在は知っていたという。「こうじもビールも発酵させるという共通項があるため、相性がいいのではないかと考えた。こうじの力を使うとどんな化学変化が起こるのだろうと気になり、2024年に冨成さんに問い合わせたことがきっかけ」と国吉さん。イナデイズブルーイング代表の冨成和枝さんは「声をかけてもらい、二つ返事で快諾した。クラフトビールの業界でもこうじを使った商品がある。自社では塩を使ったビール醸造実績もあるため、今までの経験や飲んだことがある商品のイメージから『塩こうじならおいしくできるだろう』とイメージが持てた」と話す。
共同でテイスティングを重ね、かんきつ系との相性が良かったことから、かんきつ系での商品開発を始めた。メイヤーレモンを「南信州レモン」としてブランド化し生産する農家とのつながりもあったことから、2025年1月に収穫したてのメイヤーレモンを搾り、レモンの濃さや塩こうじとのバランスなどを試飲して、今のレシピが完成したという。冨成さんは「通常のビールで使う3倍以上のレモンを原料に使うので、レモンの味わいを存分に楽しめる。塩こうじの塩味がレモンの酸味を丸くしてくれ、こうじのうまみが味わいをボトムアップしてくれている」と話す。国吉さんは「ビールの苦みを抑えている分、果汁感を楽しんでいただける商品。ビールのガツンとした苦みがあまり得意ではない人でも楽しんでもらえる。塩こうじとのバランスも良く、夏の時期に爽やかに飲んでもらえる商品になった」と話す。2025年6月に初めて商品を醸造し、ハナマルキみそ作り体験館内の売店とハナマルキのオンラインショップのみで販売してきた。
「昨年は手に取ってもらえる機会が限られていたため、『この商品はどこで買えるのか』という声が地元の人からも寄せられることも多く、今回の醸造に合わせラベルもリニューアルした。イナデイズブルーイングのロゴも入れ、今シーズンはイナデイズブルーイングのタップルームをはじめ、県内外の販売店でも手に取ってもらえるようにした」と国吉さん。「ハナマルキがビールを出すことに珍しさや興味を持ってもらうきっかけにもなっている。こうじの魅力が地元の人や多くの人に伝わるとうれしい。8月の伊那まつりでもキッチンカーで出店し、サーバーで提供予定。ぜひ楽しんでもらえたら」とも。
価格は800円。数量限定。販売店は順次、サイトで更新予定。