信州産そば粉を使った麺と奄美大島のさば節を合わせただしが特徴の「立ち食いそば勘太郎」(伊那市荒井)が8月23日、オープンした。
店主は伊那市出身の鈴木つかささん。コロナ禍を機に、以前住んでいた奄美大島からUターン。紹介されたテナントを気に入ったことがきっかけとなり、2023年1月1日に飲食店「赤い部屋」(荒井)を開業。翌2024年8月8日には同じテナント1階にダーツを備えた飲食店「白い壁」を出店した。
「このエリアでは店主の高齢化などでそば店の閉店が続いていたこともあり、そば店をやりたかった」と鈴木さん。店内はカウンター4席とテーブル8席。そばは製麺会社「服部製麺」(下新田)の信州産そば粉の麺を使い、さば節とかつお節、昆布で毎朝だしを取る。「当店のだしは少し辛め。麺との絡みも良く、はっきりとした味わい。さば節は奄美大島から取り寄せ、メニューに合わせしょうゆも変える。昔ながらの味わいを目指している」と鈴木さん。天ぷらも店内で調理する。
メニューは、「とり天そば」「海老かき揚げそば」「贅沢(ぜいたく)かき揚げそば」(以上850円)、「大判きつねそば」「山菜そば」「長芋とろろそば」(以上750円)、「ちくわ天そば」(700円)、「かけそば」(700円)で、いずれもそばはうどんにも変えられる。「贅沢かき揚げ」「海老かき揚げ」「とり天」(以上300円)や、「山菜」「ごぼう天」「長芋とろろ」(以上200円)なども。アルコールは、地酒や奄美の焼酎などを用意する。
山菜そばに使う山菜は鈴木さんが採ったもの。タケノコも自分で採って保管し、キクラゲも自家栽培を始めた。「夏前に『特別なメニューを作りたい』と、山の中でキクラゲ栽培を試したところ栽培がうまく進み、店でも出せるように。今年は始めたてなので自家製の山菜在庫はあるだけになってしまうが、今後も提供していきたい」と話す。
「8月8日からのプレオープンで人気だったのは、かき揚げそばととり天そば。『近くにそば店がなかったからうれしい』と声をかけられる。ご高齢のお客さまの来店や、近所で仕事をされる人が立ち寄ってくれる。毎日来てくださる人も」と鈴木さん。
「昔はこの地域にもたくさん立ち食いそば店があり、自分も毎日のように学校帰りに食べていた懐かしい思い出がある。育ち盛りの高校生や学生にも気軽に来てほしい。商店街も少しずつ新たな店ができている。みんなで町を盛り上げ、楽しんでもらえるような商店街・店になりたい」と意気込みを見せる。
営業時間は11時~19時。火曜定休。