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箕輪町で「食と農を考える」映画上映会 子育て世代など100人超鑑賞

オオタヴィン監督「いただきます2 ここは、発酵の楽園」

オオタヴィン監督「いただきます2 ここは、発酵の楽園」

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 子どもたちの食や農業との関わりについて考える団体「伊那谷Meals」(箕輪町)が2月10日、箕輪町地域区交流センター研修室(箕輪町中箕輪)でドキュメンタリー映画「いただきます2 ここは発酵の楽園」の上映会を開催した。

作成したチラシを掲げる宮坂さん(運営スタッフと共に)

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 同イベントは長野県有機農業推進プラットフォーム先進活動基金を活用。最後の回以外は託児も設け、子育て世代も多く足を運べるよう企画。113人が会場に足を運んだ。

 上映会を企画した宮坂悠子さんは、箕輪町地域おこし協力隊として千葉県から箕輪町に移住して約10年。現在は箕輪町役場の職員として勤務し、3歳と1歳になる2人の子どもを育てている。「こんなに自然も農業も発酵文化も素晴らしい伊那谷なのに、有機や環境に優しい農作物への理解がまだまだ広がっていない。子どもたちがこの先保育園や学校で口にする食べ物にも、そういった食材が広まってほしいという思いがあった」と開催の動機を振り返る。「自然と人が調和し、子どもたちが安心して土に触れられる環境を伊那谷から作っていけたら」と、仲間と共に活動を継続していく方針。

 同作品は、オオタヴィンさん監督・撮影で、ナレーションを俳優の小雪さんが担当。微生物を生かした農法で、泥んこまみれで作物を育てる子どもたちの様子が自然豊かな風景とともに映し出される。

 映画を鑑賞した町内在住の30代女性は「現在、箕輪町から土地を借りて野菜を育てる『町民菜園』制度を利用し、野菜を育てている。食べたもので体は作られる。改めて息子や家族に何を食べさせるか、自分が何を食べるかを真剣に考えるきっかけになった。循環型の環境に優しい農業にこれからも取り組んでいきたい」と話していた。

 同作品は、農林水産省タイアップ映画として全国で自主上映されている。

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