学ぶ・知る

伊那「身の丈ビジネスクラブ」、創業前に「ファミフェス」の一画で実践の場

ファミフェス出店の準備を進める身の丈ビジネスクラブの受講生

ファミフェス出店の準備を進める身の丈ビジネスクラブの受講生

 上伊那地域で創業を考える人を対象に伊那で開催されている「身の丈ビジネスクラブ」が現在、7月11日の「ファミフェス」(伊那市通り町)への出店に向け準備を進めている。

[広告]

 主催は伊那市商工会議所。企画運営を担当する平賀裕子さんは「長野県立大学の秋葉芳江教授が提唱する『身の丈ビジネス』のあり方は、規模の小さいものを『身の丈』と言うのではなく、自分の暮らしや幸せと地域の幸福・課題を解決しながら事業を進めていく。そういう事業を目指したい人にあり方を共有し、実際に企画内でどんどん体験していくことにフォーカスしてきた」と振り返る。同講座は2025年12月に始まり、延べ66人が受講。初回と2回目は秋葉教授が「身の丈ビジネス」の概念を伝えたほか、自分のやりたいことを形にしていく時間を用意。3・4回目は先輩起業家の実体験を聞きながら起業をより具体的にブラッシュアップしていく作業や交流を重ねてきた。

 「事業への準備を進めていくと同時に、相談したり協力したりできるような横のつながりにもなる『身の丈ビジネス』というコミュニティーを地域で作りたかった。実際に講座を重ねることで共同での企画も生まれたり、互いの事業にアドバイスを伝え合ったりするなどの時間も醸成できてきている」と平賀さん。受講生の一人、湯浅春奈さんは「自分のやりたいことはあったので、商工会議所で案内されて参加した。スモールステップでいいから、とにかく小さくやってみるという姿勢に納得した。まだまだ明確になっていない部分もあるが、今回のファミフェス出店を通して見えてくることもあるかもしれないと気付いたのが大きかった。ファミフェス当日では、子どもたちが楽しめるようなワークショップを提供する」と話す。

 同会議所経営支援課の羽根井友子さんは「地域で起業という選択肢が広がり、地域で商いを始められるような機運をつくっていきたいと考える中で、悩んでいる人がスモールステップでお試しができる機会と、それを受けて自身がどうするかという選択肢が持てるようにと企画した。本格的に起業したい人は秋以降に開催される創業塾などへのステップアップもある。いきなり創業塾に行って突然事業計画と言われても、自身の事業と向き合う時間がないとブレてしまう。今回はそこが掘り下げられる時間をしっかり持てているのではないか」と話す。

 発表の場になる「ファミフェス」は今年で5年目となる、通り町商店街の家族向けイベント。当日は伊那市駅前の交差点から「おにぎり屋いつも」までの区間が歩行者天国になる。子どもたちが店を出す「こどもマルシェ」や商店街で企画する「こども縁日」のほか、ダンスステージや子どもむけの浴衣着付け体験、各種体験ブース、飲食出店などもあり、一部区画に「身の丈マルシェ」も出店する。平賀さんは「今回の企画は体験がセットであればいいと思っていたので、既にあるイベントのコーナーとして用意した。来場者のイメージが分かりやすいので、その層に向けて何を提供するのかなどイメージもしやすい。起業はやってみて修正して、またやってみるの繰り返し。完璧を目指さずに、まず一歩踏み出し、自分の形を追い続けてほしい。ファミフェスに足で運んでもらった際には『身の丈』ブースものぞいてもらい、アンケートだけでも答えて応援してもらえたらと呼びかける。「起業を醸成していける地域になれば」とも。

 開催時間は10時~15時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
ALL