「熊との共存を考える パネルデション」が4月26日、気の里ヘルスセンター栃の木(伊那市長谷非持)で開催される。主催は伊那市地域おこし協力隊の野田直子さん。
イベントのチラシ(熊との共存を考える パネルディスカッション)
近年関心が高まるツキノワグマとの関わりについて、保護・研究・地域の安全といった多様な視点から考える同イベント。九州地方から伊那市長谷地区に移住した野田さんは「移住前はクマが身近にいない環境で生活していた。長谷に移住してからは目撃情報が多く、暮らしのすぐ近くにクマがいることを実感した」という。自身で調べたり地域住民から話を聞いたりする中で「クマに対して誤解していることも多く、正しい知識を持つ必要があると感じ企画した」と話す。会場の長谷地区は南アルプスに近い地域。伊那市では中央アルプス側でのクマの出没が多い一方、南アルプス側でもクマの個体数は増加傾向にあるとされ、身近な課題となっている。
当日はクマ対策に関わる専門家3人が登壇する。伊那谷でツキノワグマの生態を調査研究するNPO法人「信州ツキノワグマ研究会」の瀧井暁子さん、地域の鳥獣対策に長年携わる伊那猟友会会長の牧田文男さん、軽井沢を拠点にクマの保護管理を続けるNPO法人「ピッキオ」の玉谷宏夫さんが、それぞれの立場から現状や課題を共有する。瀧井さんは出没現場の調査や人身事故の検証を行ってきた経験を通じてクマの生態や対策を解説。牧田さんは狩猟の現場から見た変化や課題を語る。玉谷さんはベアドッグによる追い払いなどの具体的な対策事例を紹介する予定。参加者が日常生活で実践できる対策として、生ごみの管理や匂いへの配慮、山に入る際の注意点についても取り上げる。
野田さんは「クマとの関係は、安全性などさまざまな立場の中で葛藤がある難しい問題。それでも自分事として捉え、多角的に考えるきっかけにしてほしい」と来場を呼びかける。「地域内外を問わず、多くの人に参加してほしい」とも。
開催時間は13時~15時。参加無料。定員は70人。要事前申込み。