太平洋から日本海まで続く「塩の道」を自転車で横断する「グラバイキャンプ2024 summer」の参加者が8月7日、辰野町の「南塩終点の地」の石碑に立ち寄り、完走の願掛けを行った。
小学生から高校生までの子どもが親元を離れ、自転車で約230キロメートルから約600キロメートルを旅する同企画。自転車技術や体力・年齢でレベルを段階的に分け、江戸時代に栄えた「塩の道」ルートを太平洋側から日本海側まで移動する。主催は「トビチカンパニー」(辰野町辰野)。
8月2日に静岡県を出発した11歳から14歳までの参加者6人はこの日、辰野町にある「南塩終点の地」の石碑に立ち寄った。6人は東京都や静岡県、山梨県、新潟県、茨城県などさまざまな県から参加。「自転車旅がしてみたかった」「体力の勝負をしてみたかった」「日本海まで自転車で行ってみたかった」などそれぞれの思いを話す参加者たちは、出発地点でそれぞれくみ取った太平洋の海水を石碑にかけ、無事にゴールまでたどり着くようにと願掛けを行った。
グラバイ代表で自転車冒険家の小口良平さんは「旅を通して自分の居場所を見つけられたり、仲間ができたりすることが一番の魅力。今までは南の塩が運ばれていた塩の道を通ってきた。辰野町は北塩と南塩が交わるちょうど中間地点。これから先は日本海の塩が運ばれてきた北の道を通る。1日8時間から9時間ほど自転車で走って移動する」と話す。
サポートスタッフの齋藤大亮さんは「キャンプ場で寝泊まりをして、自炊をしながら旅をしていく。舗装された道路だけでなく山道や峠も通る。残り半分の北の塩の道ルートも無事に走れるようにゴールまでサポートする」と話す。