
アカマツとリンゴを組み合わせた低アルコール飲料「OYORINA(オヨリナ)」の発売に合わせ、4月19日、産官学連携拠点施設「INADANI SEES(イナダニシーズ)」(伊那市西箕輪)でお披露目イベントを開催する。
主催はクラフトビール醸造場「In a daze Brewing(イナデイズ)」(伊那市西箕輪)と森の素材を使った商品開発を行う「森の素材ラボ」(西箕輪)。イナデイズ代表の冨成和枝さんは2019(平成31)年に醸造所を立ち上げ、2020年に伊那谷のアカマツを使ったビール『森の座』を発売。その後もクロモジやカヤノミなども使ったボタニカルなペールエールを造ってきた。冨成さんは「森の素材を使った商品が周りからの評価も良かった。クラフトビールの世界でもノンアルコール飲料などの商品も増えていることから、森の素材や果物の香りが豊かに感じる低アルコール飲料が造れたらと考え『森の素材ラボ』の黒岩さんに声をかけた」と話す。
「森の素材ラボ」代表の黒岩麻衣さんは「日常生活の中で森を感じることができる商品があればと、アカマツのシャンプー・コンディショナーなどを開発してきた。森の素材は季節ごとに香りの違いがあり、見た目も変わることに面白さやときめきを感じる。そんな中、冨成さんから一緒に森に入り採取した素材を使いビールを仕込んでみたいと声をかけてもらった」と振り返る。
「OYORINA」は伊那谷のアカマツと上伊那のリンゴを組み合わせた。中央アルプスから流れてくる表流水を使い、「繊細な香りを表現するためにサトウキビの糖分を原料にした、シンプルでクリアな味わい」と紹介する醸造酒「ハードセルツァー」をベースにしたという。商品名の「OYORINA」は、「寄っていきなよ」という、同地方の方言から取った。
お披露目会では「OYORINA」の開発への思いなども紹介するほか、「森を感じるクロストーク」と題して、自転車とアウトドアの店「CLAMP(クランプ)」の武村由紀子さんをゲストに招き、さまざまな角度から森の楽しみ方を探るという。冨成さんは「OYORINAの土産も用意しているので、ぜひ足を運んでもらえたら。OYORINAを軸に、今後は採取する季節で変わる森のさまざまな素材で違うフレーバーも造ってみたい」とも。
開催時間は10時~12時。参加無料(対象者は20歳以上)。