
昨年8月に伊那市長谷で行われた「棚田まつり」を振り返る写真展が2月18日、伊那市立図書館(伊那市荒井)のギャラリースペースで始まった。
主催は輸出用米を栽培する農業法人「Wakka Agri(ワッカアグリ)」。祭りの会場にもなった長谷中尾集落は41世帯69人が住むが高齢化が進み、約15年前から子どもが住んでいない地域。祭りでは15年ぶりに子どもみこしを近隣の子どもたちが担ぎ、盆踊りや棚田マルシェ、尻相撲大会などを行った。展示では、当日の写真を祭りのプログラム順に並べて展示する。
「昨年の様子を多くの人に見てもらうと同時に、今年の開催に向けてスタートを切りたい」と同法人の高橋隆文さん。「写真は子どもの目の高さに合わせ床上145センチ以下で展示している。子どもたちにも長谷集落や地域の祭りのことを知ってもらいたい」と話す。
23日まで。22日には会場でトークイベント「復活でも、創造でもない。あの余韻に満ちた“まつり”を振り返る」も開催。ゲストには、昨年の棚田まつりに「出張それぞれ」を出店して駄菓子を販売した平賀裕子さん、屋根のない博物館構想推進コーディネーターの平賀研也さんを招き、祭りを振り返り地域の未来を考える。14時開始。
同図書館の開館時間は10時~19時。