「寒天」をテーマにした特別展「Kanten/Kanten(カンテンカンテン)」が9月6日、「伊那食品工業」の「monterina(モンテリイナ)」(伊那市西春近)2階フリースペースで始まった。
寒天メーカーである同社が、「寒天」を、あんみつに入っている四角いものという見方だけでなく、違う「観点」で知ってもらおうと企画した。会場のモンテリイナは、フードショップ、イートインカフェ、フリースペースなどを併設する施設。全国の土産や生活雑貨を販売するほか、長野県産野菜を使ったサンドイッチやジェラートなども販売する。
同社が特別展を開催するのは今回が初めて。展示ディレクションは、空間デザインなどを手がける「we+(ウィープラス)」が担当した。寒天の基本的な紹介や寒天が使われている商品を紹介するほか、寒天を使ったアート作品を展示する。寒天の原料となるテングサなど数種類の海藻を実際に触れることもできる。展示物を載せる台はリサイクルできるよう段ボールを使い、タイトルや説明を記載したスクリーンは寒天をろ過するフィルターと同じものを採用するなど展示方法も工夫をしたという。
広報担当者の橋本莉那さんは「アートなどの展示もあるので、寒天になじみがない人にも訪れてもらいたい。寒天が地域を盛り上げる要素の一つになれば」と話す。
開催時間は10時~17時。9月24日休み。入場料無料。9月29日まで。