
信州大農学部設立80周年を記念してOBが企画したクラフトビール「ホームカミングIPA」の予約販売が10月12日の「80周年記念式典」(伊那市西箕輪)に合わせて始まる。
商品を企画・製造したのは同大農学部出身でクラフトビール醸造場「In a daze Brewing(イナデイズブルーイング)」(伊那市西箕輪)代表の冨成和枝さんと、ホップ農家の「北社ホップス」代表の小林吉倫さん。冨成さんは「昨年、農学部80周年事業の実行委員会が設立され、農学部の『落葉松(からまつ)祭』で現役学生とOBが交流する『ホームカミングデー』などプレイベントを企画してきた。その中で、何か80周年のお祝いになるようなことをしたいと、実行委員会に企画を提案した」と話す。
商品は、小林さんが栽培するオリジナル品種のホップと冨成さんが栽培するホップを組み合わせてブレンド。冨成さんは「小林さんのホップはバジルのような香りが特徴で、私が栽培するホップはマンゴーの甘さとグリーンのアロマが特徴。苦みがしっかり出てビールらしい、飲み口がドライの商品に仕上がった。摘みたてのホップらしいフレッシュさが先に鼻を抜けた後に甘いアロマが感じられ、舌にはしっかりと苦みが乗る。農学部80周年のお祝いなので、OB同士で集まって昔話に花を咲かせてもらえたらうれしい」と話す。
農学部80周年事業を担当する食料生産システム科学コース植物遺伝育種学研究室の松島憲一教授は「80周年の企画に合わせ、社会で活躍しているOBたちが自社の紹介や勤めている企業の紹介などで集まってくれ、ブースを出したり、卒業生と現役生が交流したりする。その中で農業や食品の分野で活躍する冨成さんと小林さんがいてくれるのは非常にうれしい。2人のような卒業生がチャレンジする姿は、現役学生にとっても刺激になるのでは」と話す。
数量は800本限定で、価格は880円。オンライン予約も同日始める。