
「神戸すいか祭り」が8月11日、「水仙の里」(辰野町新町神戸)で開催された。
悪天候ながら開始時刻の8時30分には駐車場が埋め尽くされ、多くの客が訪れた。住民有志から成る「中山間地域農業直接支払事業神戸集落」が主催する同イベントは、今年で24回目を数える夏の恒例行事となっている。
用意されたスイカの品種は「シャキシャキ食感」が特徴の「味きらら」と、種なし品種の「たべほうだい」の2種類。今年は大小約400玉のスイカが並び、品定めを行う客が列をなした。
「雨で客足を心配していたが、大勢のお客さまが来てくれて良かった。予定通り、昼前には完売できそう」と代表の大島正幸さんは安堵(あんど)の様子を見せる。会場ではトウモロコシや盆花、キュウリやトマトといった夏野菜なども販売。来場者向けに毎年好評のスイカとゆでトウモロコシの試食会も行った。
諏訪市から「すいか祭り」に何度も訪れているという遠藤さん一家の長女萌さん(小4)と次女の寧々さん(小1)は「スイカもトウモロコシも甘くておいしい」と、満足そうに試食コーナーで頬張る姿を見せていた。
同地域は春には「すいせん祭り」を開き菜の花の摘み取りイベントも行うなど、季節の特産品を使い地域を活性化する取り組みを行う。大島さんは「メンバーも高齢化しており、スイカ栽培も決して簡単ではないが、訪れる人の笑顔がうれしいので、頑張って続けていきたい」と話す。