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上伊那農業高で3年生の送別会 1、2年生が打ったそば振る舞う

送別会を開催した上伊那農業高校畜産班の生徒たち

送別会を開催した上伊那農業高校畜産班の生徒たち

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 上伊那農業高校(南箕輪村)の生命探究科畜産班1、2年生が3月4日、卒業を控えた3年生の送別会で手打ちそばを振る舞った。

1、2年生の手打ちそばを食べる3年生徒

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 1、2年生14人は送別会に向け、1月31日と3月3日にそばに関する学習とそば打ちの練習を重ねてきた。「おいしいそばを振る舞いたい」という生徒の思いを受け、講師として招かれたのは伊那市地域おこし協力隊員でそば打ち職人の下平彩楓さん。「そば打ちには『水まわし』『練り』『のし』『切り』という4つの工程がある。水まわしの水の調整や、練り上がり、つるつるになった生地の変化など、生徒たちはいろいろと感じ取りながら練習を重ねていた」と振り返る。

 送別会では3年生6人に、品種「信濃一号」のそば粉を使った手打ちそばのほか、ピザ、シカ肉ギョーザなどを用意した。そばの薬味として用意したネギも生徒たちがこの日のために種をまき育ててきたもの。ピザにのせた生ハムは、3年生が1年生の秋に加工し熟成させてきたものを使ったという。振る舞いを受けた3年生の荻原大成さんは「自分も趣味で2年ほどそばを打っている。後輩の打ったそばはコシがあり、のど越しも良い。つるつるとした食感も手打ちならでは。おいしい」と話す。

 1年生の白鳥皇成さんは「そば粉に加える水の量で生地の仕上がりが大きく変わってしまい、あまりにも繊細でびっくりした。プロの技を見ながら作ることができたのが良い経験。先輩にたくさん食べてもらえてうれしい」と話していた。

 下平さんは「そば打ちは、打ち手の違いによって仕上がりも大きく変わり個性が出る。今回の体験でそば打ちに興味を持ってもらえたらうれしいのはもちろん、そば打ちに限らず、どんなことにも楽しみを見つけながらチャレンジしてほしい」とエールを送る。

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