江戸時代から400年以上続くとされる「高遠だるま市」が2月11日、鉾持(ほこじ)神社一帯(伊那市高遠町)で開かれる。
鉾持神社への参道にはだるま販売などの露店が並ぶ(写真提供=伊那市商工会)
鉾持神社の年祈祭(としごいのまつり)に合わせて開かれる市は、毎年2000人ほどが訪れにぎわいを見せる。前年購入しただるまを321段の階段を昇って奉納し、昨年への感謝や今年の祈願などをした人が帰りに新たなだるまを購入するのが慣例という。参道には縁起物の「福だるま」や飲食品などを売る露店が並び、一帯が歩行者天国(5時~17時)となる。
高遠商店街では桜の名所として知られる伊那市高遠町の高遠城址(じょうし)公園にちなんだ「高遠桜だるま」を販売。高遠の保育園・グループホームの利用者が作っただるまやえとにちなんだ作品も展示する。
高遠町観光案内所の渡辺葉子さんは「高遠町は5代将軍徳川綱吉の元禄時代からまちの造りが変わっていないエリア。観光案内所では高遠の古地図を販売しているので、古地図を見ながらのまち歩きもお薦め。高遠石工にちなんだ『石仏ガチャ』などもあるので、祭りと併せて楽しんでもらえたら」と話す。
臨時無料駐車場は弁財天河原と高遠スポーツ公園駐車場。