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中川村の米澤酒造から新酒 酒米「美山錦」は地元産、棚田で栽培

今錦の松下一成さん(写真右)

今錦の松下一成さん(写真右)

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 中川村の酒米「美山錦」を使った「生原酒 おたまじゃくし」の販売が1月30日、始まった。

「おたまじゃくし」(写真右)と「中川村のたま子」(同左)

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 今錦・米澤酒造(中川村大草)が手がける同商品。中川村飯沼地区の棚田風景を残すために2004(平成16)年に飯沼農業活性化研究会が作付けした酒米「美山錦」を使い試作したことがプロジェクトの始まり。翌年から本格的な作付けをするとともに「おたまじゃくし」の生産を開始した。同酒造の専務取締役・松下一成さんは「棚田は平地に比べ、機械も入れにくく草刈りなどの維持管理が大変、決して効率的ではない。それでも地域に携わる思いや次世代に景観や環境を残すためにと地元の人も協力してくれるからこそ続けることができる」と話す。酒米を作る生産者・農家は顔見知り。松下さんも栽培中に様子を見に行くだけではなく、毎年の稲刈りも社員が一緒に行うという。

 「おたまじゃくし」に使う酒米は飯沼地区の棚田産に限定。松下さんは「生原酒に使う酒米は一升瓶1本当たり田んぼ二畳分。1本ごとに田んぼ2畳が守れることになる。酒を造ることで村の景観を守っていきたい」と意気込む。

 2月6日から、同地区を除く村内産酒米を使う姉妹品「特別純米酒 生原酒 中川村のたま子」も販売する。松下さんは「今年は、メロンやマスカットのような香りのおたまじゃくしと、スモモのようなニュアンスを感じるたま子になった」と話す。

 1.8リットル当たりの価格は、おたまじゃくし=3,575円、中川村のたま子=3,410円。

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