音楽イベント「伊那まちバラジャズストリート」が6月22日、伊那市駅近くの通り町1丁目の商店街で行われた。
同イベントは2014(平成26)年、街角にキャンドルをともし信州大学のジャズ研究会が演奏を披露する「キャンドルナイト」として地元商店の店主が企画したのが始まり。伊那市にはジャズ喫茶や愛好家も多くいたことから、イベントに共感した住民や商店街の協力も増え、徐々に地元愛好家やプロも演奏を披露するイベントになった。
今年は伊那市駅前の交差点から商店街の一部を歩行者天国とし、6会場で20組が演奏。メイン会場の「いなっせ」軒下ではツインアルプスビッグバンドがオープンニングを飾り、続いて伊那中学校吹奏楽部による演奏や伊那市在住の家族によるファミリーバンドなどの演奏が行われた。
実行委員の間島佳代子さんは「地元プレーヤーの晴れ舞台としてはもちろん、伊那市在住のコントラバス奏者、水谷浩章さんが求心力となりプロも全国から集まってくれる」と話す。地元在住の田中優光さんは「毎年来ている。愛知から演奏に来る『梅ぐみ』の演奏を聴くのが楽しみ。今日も最後まで楽しみたい」と手拍子で演奏を盛り上げていた。
間島さんは「市や県からの助成金を頂きながらここまで開催してきたが、今年で区切りがつく。多くの人の協力もありここまで育ってきたイベントだからこそ、今後も発展させていきたい」と意欲を見せる。