箕輪町松島区にあるシイタケの菌床工場だった場所を使った町民による今シーズンのみそ造りが間もなく終わりを迎える。
みそ造りは1月から4月下旬にかけて、1グループが4日間をかけ、大豆を浸水させる工程から米を蒸して発酵機でこうじを発酵するところまで全てを行う。販売用にみそを造るグループもあれば、自家用に作るグループなどさまざま。1月に始まるみそ造りシーズンに約15グループが順番に作業を行う。
取り組みは2000(平成12)年に始まった。活動を始めたのは箕輪町農業女性ネットワーク「野良っ娘(こ)の会」。現在、加工班の班長をしている関幹子さんは「町の補助金を使い、こうじの発酵機を購入したのがきっかけとなり、町民に呼びかけてみそ造りをスタートさせた。当時100人ほどが集まり、皆さんと一緒に道具なども一つずつそろえていった」と振り返る。「野良っ娘の会は、おやき作りや漬物、総菜なども作っていたが、当初は100人ほどいたメンバーも現在は24人にまで減っている」とも。
関さんは「野良っ娘の会も高齢化が進んでいる。もっと若い女性のメンバーが増えるとうれしい。今後の町の活性化や技術の伝承、女性が生き生きしている町になってほしい」と思いを込める。