料理に使う塩について考えるトークイベント「知っているようで知らない、塩のお話とタンザニア滞在記」が11月15日、コミュニティースペース「たまやどり」(辰野町小野)で開催される。
ゲストスピーカーは大森山善性寺住職で、ギリシャやタンザニアの塩田を巡る山田黙鐔(もくだん)さん
企画したのは同町地域おこし協力隊員の巻淵かおりさん。農業従事者を訪問し作業の手伝いなどをする傍ら、間借りのスペースで自ら調理を行いワンディカフェの企画やポップアップ出店、マクロビオティックの料理教室なども行う。「協力隊としての活動の中で、農業生産の現場はもちろん、料理という視点からも『心と体の健康を料理で見直す』というコンセプトで活動している。協力隊に着任する前はカナダでビーガン料理の調理に携わったり、マクロビオティックにも興味があり自分でも生活に取り入れたりしている」と話す。
テーマを「塩」にしたきっかけは、巻淵さんの出身でもある福井県つながり。大森山善性寺(福井県越前町)住職で、自らギリシャの塩田を巡り、自分の目で選んだ天日塩の輸入販売も手がける山田黙鐔(もくだん)さんが、新たに訪ねたというタンザニアの塩田巡りから帰国したことを知ったことだという。巻淵さんは「山田さんとは2018(平成30)年に知り合った。山田さんが10月にタンザニアの塩田巡りから戻ってきたばかりと知り、現地での滞在や塩の製法などの話を通して皆さんと『食』について考えるきっかけになればとイベントを考えた」と話す。
イベントでは、山田さんが巡ってきたというタンザニアの塩田の様子などを通して、現地の人たちとの交流や塩の製法の違い、人間が生きる上で必要な塩の成分、塩の魅力などを伝えるという。巻淵さんは「山田さんが面白いのは、とにかく現地に足を運び、自分の目で確かめ、良いと思った塩などを日本に持ち帰っている。現地の塩田も家族経営など小規模のところが多く、昔ながらの製法で作っている農家と丁寧に関係を作っている。山田さんの『塩』の話を通して、町の人たちに食や健康を考えるきっかけを提供できればうれしい」とも。
開催時間は14時~16時。参加費はドネーション。定員15人。駐車場は、たまやどり第2駐車場が利用可能。