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箕輪町で絵本「えびすさんのおやき」イラスト展 郷土の料理や風習題材に

絵本「えびすさんのおやき」を制作した原作者の関愛実さん(中央)と、監修者の塩田素也さん(左)、イラストレーターののぞみるきさん(右)

絵本「えびすさんのおやき」を制作した原作者の関愛実さん(中央)と、監修者の塩田素也さん(左)、イラストレーターののぞみるきさん(右)

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 絵本「えびすさんのおやき」のイラスト展が3月1日、「みのわBASE展示フロア」(箕輪町中箕輪)で開催される。

背景から動物が飛び出したように見える展示を行う

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 同絵本の原作を手がけた関愛実さんは箕輪町地域おこし協力隊員に着任した2022年からこれまで、発酵調味料や郷土料理の親子体験ワークショップを行ってきた。関さんは「上伊那では米粉でおやきをつくり、神無月に五穀豊穣(ほうじょう)・商売繁盛・家内安全を願い、神棚にあんこの入ったおやきをお供えする『えびす講』という風習がある。若い世代に伝える活動を行う中で、歴史風土や四季の移り変わりに合わせた生活の様子などを感じられる絵本を作りたいと考えていた」と話す。

 関さんは、絵本のデザイン監修などを塩田素也さんに依頼。絵は伊那谷在住のイラストレーター「大宮のぞみ」さんと「のぞみるき」さんに依頼した。「イラストレーターの2人には動物と背景を分担して描いてもらった。伊那谷に住んでいると野生動物との距離も近いことから、えびすさんや動物を通じ日常の営みや地域の様子が伝わるよう意識した」と関さん。2月に完成した絵本は、10部を箕輪町の公共施設に寄贈し、100部を今後一般販売する予定という。

 同展では、絵本に使ったイラストを背景と動物に分け、動物はモビールでつるすなど立体的に見えるよう工夫した。イラストの見どころやイラストレーターの思いも紹介する。塩田さんは「伊那谷で生まれ育った人にとっても、移住してきた人にとっても、改めて地域の身近な自然や文化に目を向けるきっかけになれば」と話す。

 開館時間は9時~21時半30分(最終日は13時まで)。3月7日まで。

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