
地域交流拠点「たまやどり」が2月15日、辰野町小野にオープンする。運営は「あいももプロジェクト」。
地域食材を使った総菜、加工品などを販売する「こめはなや」の母屋に当たる、建物面積160平方メートルの古民家を改装した同施設。運営メンバーはこれまで、「こめはなや」に関わりがあり、農的暮らしを実践する人たちで構成する。施設は現在、和室や居間、図書コーナーの4部屋に改装しており、今回は直売所と茶飲みコーナーをオープンした。
直売所で販売する食料品や日用品は、栽培法にこだわった米や野菜、卵のほか、加工品など、地域の生産者の商品を主に扱う。地域住民が健康的な食生活を送れるような品物を並べるほか、店舗を持たない生産者のパンや菓子を日替わりで並べ、今後は出店者を増やしていく計画という。
施設ではプロジェクトメンバーが主体となり、しょうゆやみそ作り、料理教室、米栽培など伝統食の継承や農的暮らしを学ぶ体験ワークショップも展開していく予定という。茶のみコーナーの壁には「私の欲しいもの」など、訪れる人が自由に書き込める掲示板を設置。地域住民が「みんなでつくる居場所」を目指す。
3年前に小野区に移住した施設運営スタッフの一人、北埜実紗さんは「農的暮らしに興味を持ち、養鶏などをしたかったが、自分ではできなかった。この施設をきっかけに実践している生産者とつながれるのはうれしい。目的がなくても利用できるので、敷居の低い交流の場。子どもにも利用してもらいたい」と話す。
「しばた養鶏」(塩尻市北小野)社長で同施設代表の柴田勝さんは「たまやどりは小野の入り口として、地域の情報発信の場であり人をつなぐ拠点。地域の人の困りごとや、やりたいことをサポートし、多世代が集まれる交流の場にしていきたい。気軽に立ち寄ってもらえたら」と呼びかける。
営業時間は10時~17時。月曜・火曜・水曜・日曜定休。