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伊那に大学生と「おばあちゃん」の立ち飲み店 人が交わりつながる場を提供

店を運営する村上愛斗さん(左)と志村千惠子さん(右)

店を運営する村上愛斗さん(左)と志村千惠子さん(右)

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 立ち飲みスタイルの居酒屋「あいとらべる 木楽茶屋分館」(伊那市)が1月17日、オープンした。

オープン初日の店内の様子

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 店を運営するのは、信州大学農学部生の村上愛斗さんと、長谷で「木楽茶屋」を営む志村千惠子さん。共通の知人が手がけるブドウ畑の収穫手伝いで知り合い、木楽茶屋の出店時には村上さんが手伝ったことがきっかけとなり、いろいろなことを話せる間柄になったという。村上さんは「数年前にたまたま入った立ち飲み店の老若男女が集まりコミュニケーションが活発な雰囲気に引かれ、立ち飲み屋スタイルの『人が集まる場所』を提供したくなった。73歳の志村さんと交流する中で、一緒に店を運営できるのではと声をかけた」と話す。

 店舗面積は約10坪。10人程度が入店できる。店の改装費用を獲得しようとクラウドファンディングを始める傍ら、大学の後輩や高校生にも手伝ってもらい、テーブルや床をDIYするなど準備を進めてきたという。店名の「あいとらべる」は、村上さんの名前「愛斗(あいと)」と旅行を意味する「トラベル」を組み合わせるとともに、木楽茶屋のメニューの一部も提供することから、「木楽茶屋分館」と名付けた。

 メニューは、「おかんのうどん」「豚汁」(各500円)、「鶏唐揚げ」「ポテトサラダ」「本日の三種の喜び盛り合わせ」(各600円)など。村上さんが大学でみそを研究していることから、みそ仕立ての豚汁も提供する。村上さんは「大学で研究したり販売したりしている野菜なども使えれば。メニューは随時変える予定。料理のほか長野県の食材や大学の研究などの小ばなしも提供したい」と話す。

 17日のオープン日と18日の2日間には、DIYを手伝ってくれた大学生や高校生のほか、通りかかった客も合わせ30人ほどの利用があったという。村上さんは「初対面の人同士も気軽に交流してくれ、出会いやつながりが生まれるなど良いスタートになった」と話す。「私たち『学生』『おばあちゃん』に会いにきてもらえたら」とも。

 営業時間は18時30分~23時30分。木曜・金曜・土曜のみ営業。

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