「空き家片付けワークショップ」が3月3日、伊那の高遠町商店街で開催される。主催は伊那市地域おこし協力隊の有志。
「企画のきっかけは、商店街の空き家の存在を知り、仲間内で何か活用できないかということが話題になったこと」と話すのは主催者の一人で伊那市地域おこし協力隊の佃夏子さん。「この空き家がある高遠商店街は、古くから城下町として発展してきた歴史があるが、時代の流れや高齢化に伴い、空き店舗などが多く出てきている。今回の空き家も、昔は『マルコー』という土産物店を営んでいた物件になる。店内には当時の土産物の人形や玩具、はく製の飾り、家具、昔の農作業道具なども残っている」と話す。
「DIYで使えそうな資材を探している人やレトロなものが好きな人、移住を考えていて地元の人と交流してみたい人など、空き家の片づけをしながら一緒にしゃべる機会を作ることで、物の再利用につながったり高遠町商店街のことを知るきっかけになってたりするとうれしい。伊那市地域おこし協力隊に興味がある人もぜひ足を運んでもらい、伊那の事を知ってもらえたら」とも。当日はイベント参加者にスープギョーザを振る舞う予定。
「高遠商店街は昨年工事を行い電線を地下に入れたので、今まで以上に古い町並みや景観を楽しめるようになっている。片づけをする空き家は、今後さまざまなイベントを企画している。多くの人が高遠商店街に足を運ぶきっかけになれば」と期待を込める。
開催時間は11時~15時。申し込み不要。近隣の商店街無料駐車場を利用可能。