辰野高校(辰野町伊那富)で2月3日、「たつこうぷちマルシェ」が開催された。同校3年生106人が1年生からの探究学習を経て、世話になった地域住民や事業者に喜んでほしいと考え企画した。
マルシェには8事業者が出店。生徒と打ち合わせを重ね、マルシェ限定のコラボ商品も開発。当日は生徒が販売や接客を手伝った。開店から15分で「まつくぼ」のかつ丼90食が完売したほか、キッチンカーにも列ができた。
子どもも楽しめるようにと企画した大道芸やモルックなどのブースでは、親子連れが体験。フリーマーケットでは、衣類や生徒が作ったアクセサリーを販売。売り上げは能登半島地震の復興支援に募金する。
広報部長の伊藤七海さんは「事業者とのマルシェは初めての試み。集客に力を入れたいと思い、ポスターやチラシ、SNSでも告知した。子どもからお年寄りまで、地域の方に来場していただけて良かった。仕入れや金額の設定、事業者との打ち合わせなど準備は大変だったが、良い経験になった」と振り返る。
マルシェに町内事業者として出店した「焼き菓子工房 はしばみの実」の瀬木美枝子さんは「コラボ商品として、生徒が描いた辰野町のゆるキャラぴっかりちゃんのクッキーを販売した。生徒は新しいアイデアをたくさん持っていて、POPなども生徒がデザインした。辰野にある店として呼んでもらえてうれしかった。また参加したい」と話す。