辰野町地域おこし協力隊の渡邊麻衣さんが12月17日、「多国籍持ち寄りごはん会」を信州フューチャーセンター(辰野町辰野)で開いた。
渡邊さんは、青年海外協力隊や外国にルーツを持つ人への日本語指導などを経て2022年4月、多文化共生の担当で地域おこし協力隊に着任。活動する中で、外国人に情報が行き届いていないこと、家計が苦しいという声、外国人への理解が地域に浸透していないことを実感した。外国人と地域住民が緩やかにつながり、「おなかいっぱい食べられる」場をつくりたいと考え、今回のイベントを企画した。
今回は2回目の開催で、パラグアイ、韓国、ハワイ、ブラジルにルーツがある人も含め13人が参加。それぞれが料理を持ち寄り、多国籍料理が並んだ。交流を深めるための企画として、サルサダンスの講師がステップなどを教え、ペアになってダンスを楽しんだ。子どもたちが楽しめるよう、英語の絵本の読み聞かせもあった。廃棄されてしまう予定の野菜や着なくなった服などを集め、参加者が持ち帰ることができるようにもした。
塩尻市から参加した齊藤妃由さんは「個人的に多文化交流に興味があった。サルサダンスは難しいけど楽しかった。他の参加者も楽しそうで参加して良かった」と振り返る。
渡邊さんは「今回は新しいメンバーも増えた。継続してイベント開くことで、外国人と地域の人とのつながりができ、ささいなことでも頼れる関係性をつくっていきたい」と期待を込める。
今後も2カ月に1回、同イベントを開いていく予定。