伊那谷地域の暮らしをテーマにした映画を中心に上映する「第6回 伊那VALLY(バレー)映画祭」が7月26日~28日の3日間、かんてんぱぱ西ホール(伊那市東春近)で開催される。主催は一般社団法人井上井月顕彰会と、映画監督の北村皆雄さん、法政大学の高柳俊男教授、元NHKプロデューサーの宮下さんなどから成る伊那VALLY映画祭実行委員会。
天竜川流域に沿った文化圏を題材にしたドキュメンタリー映画を地域の人に見てもらおうと2019年に始まった同映画祭。回を重ねるごとに「戦争の記録」「教育」などのテーマを掲げるようになり、毎日映画コンクールなどを受賞したドキュメンタリー映画も上映するようにもなった。今回は3日間で14作品を上映。上映後にはそれぞれの映画を製作した監督らのトークショーも用意する。
26日は「ふるさと・民俗」がテーマ。伊那市で不登校や家庭の事情で親と住むことが出来ないできない子どもたちを受け入れているフリーキッズビレッジ(伊那市)の宇津孝子さんと子どもたちを伊那ケーブルテレビが追ったドキュメンタリー「高遠町のかあちゃん」「ありがとう~かあちゃんの10年」など7作品を上映。27日は「戦争の記憶」をテーマにアフガニスタンで銃撃され亡くなった中村哲医師を20年以上追った記録から作られた「劇場版 荒野に希望の灯をともす」など4作品を上映する。28日は「教育」をテーマに第78回毎日映画コンクールでドキュメンタリー映画賞を受賞した「『生きる』大川小学校 津波裁判を闘った人たち」や、2014(平成26)年に文化庁映画賞の文化記録映画で大賞を受賞した「ある精肉店のはなし」など3作品を上映する。
実行委員長の北村皆雄さんは「伊那の伝統的な文化を知ってもらい、未来に生かしてもらえれば地域の発展につながる。地域の人に無料で見てもらえる貴重な機会を作ることで、伊那谷が元気になってくれたら。足を運んでほしい」と呼びかける。
開催時間は9時30分~17時40分(最終日は17時まで)。