学ぶ・知る

伊那で「フォレストカレッジ」 林業・地域づくりに関心を持つ人対象に開講

伊那市で開催される現地講座の様子

伊那市で開催される現地講座の様子

  • 0

  •  

 「森と関係性再考」をテーマにした講座「伊那谷フォレストカレッジ」が11月7日に開講する。企画運営は「やまとわ」(伊那市西箕輪)。

実際に森の中で学ぶ時間を持つ

[広告]

 林業や地域づくりに関心を持つ人を対象に2020年に開講した同企画は今年で5回目。オンライン講座と2泊3日の現地講座「森でつくるコース」「森で企てるコース」を組み合わせたプログラム。企画担当の塚田里菜さんは「今は森に関わっていないけど『自然が好き』『森に興味がある』という人に森と関わるきっかけを提供したい。私自身も2022年に開講した3期目に受講したことをきっかけに、3カ月後には伊那市に移住し、現在、森と関わる仕事をしている」と話す。

 オンライン講座は「ソトコト」の指出一正編集長を講師に招き、「自然と人との『関係性』の始まり方」をテーマに学び、現地講座では両コース共通の学びの時間とコースごとに分かれて学ぶ時間を設ける。

 「森でつくるコース」では、講師に「木曽ツリーワークス」の千村格さん、「garage419(ガレージ419)」の土屋伸顕さんを迎え、きこりの現場や地域で伐採された木を加工する職人の工房などを巡り、林業の川上から川下まで多角的な視点から森に価値を付ける方法や、森で働くための実践的なノウハウを学ぶ。

 「森で企てるコース」では、講師に「やまとわ」の奥田悠史さん、「飛騨の森でクマは踊る」の松本さん、「雪国たべごと研究室」の蓮池洋子さん、稲見朋子さんを迎え、森を多角的に捉え、森に新たな価値を付ける思考を学ぶ。両コース共通の学びの時間もあり、「週末縄文人」の縄さんを講師に迎え、森の中で文明の道具に頼らず自然の道具のみで行う火おこし体験や、山伏の山本円郁さんを迎え「山伏から学ぶ『山と祈り』」、有賀製材所(西箕輪)で「地域の製材所と森の関係性」を学ぶ時間を持つという。

 塚田さんは「今まで延べ200人が受講し、その後40人が伊那に移住している。移住を見据えて参加する人もいるが、『何となく気になった』『ローカルの暮らしや働き方に興味がある』という人も多い。森への入り口になるような企画にしようと準備しているので、気軽に参加してもらえたら」と呼びかける。

 参加費は、一般=1万円、学生=5,000円。定員は、森でつくるコース=10人、森で企てるコース=15人。申し込み締め切りは10月13日。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース