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伊那に「はせのだんご家」 移住した店主が埼玉の「しょうゆだんご」を販売

「しょうゆだんご」を焼く店主の松井さん

「しょうゆだんご」を焼く店主の松井さん

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 「はせのだんご家」が伊那市長谷にオープンして、8月31日で3カ月がたつ。

外観と店主の松井さん。「はせのだんご家」は伊那市役所長谷総合支所の近くにある

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 店主は2019年に長谷へ移住した、埼玉県狭山市出身の松井博さん。埼玉県西部地方では、農作業の合間や日常のおやつに、米粉の団子にしょうゆを塗って香ばしく焼いた「しょうゆだんご」を食べる習慣があるという。一般的なみたらし団子などと異なり、串に4つの玉を刺すのが特徴。松井さんも幼い頃から慣れ親しんできたが、移住後に同じ味に巡り合えなかったことから、「なければ自分でやろう」と開店を決意したという。

 団子は1本150円。現在提供する団子は、埼玉県入間市の「茶の花福祉会」の就労支援施設で製造されたもの。利用者が一本一本手作業で作るため形はふぞろいだが、「それも味わいの一つ」と松井さん。しょうゆもさまざまな種類を試したが、子どもの頃の記憶に最も近い、福祉会が団子に使っているものを仕入れているという。

 もう一つのこだわりが、しょうゆを漬けては焼く工程を5回繰り返すこと。時間と手間を惜しまないことで、表面は香ばしく、中はもっちりとした食感に仕上がるという。「焼きたてを、ぜひ味わってほしい」と松井さん。利用客からは「ここらへんでは珍しい」「しょうゆの香りがいい」などの声が寄せられるという。

 松井さんは「長谷に移住したのは『山に秘密基地を作りたい』という夢からだった。実際に暮らすうちに、養鶏や畑、田んぼも始め、地域の暮らしに溶け込んでいる。だんご家の米粉も、いずれは自分で育てた米から作りたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は13時~17時。営業日はインスタグラムで知らせる。

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