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伊那・長谷の小犬沢でイワナつかみ取り 50人が世代超えて交流

捕まえたイワナを見せる子ども

捕まえたイワナを見せる子ども

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 伊那市長谷の小犬沢で8月15日、イワナのつかみ取りが行われた。主催は溝口区地域社会福祉協議会。

岩魚の会が炭火で焼き上げたイワナ。香ばしい匂いが会場に広がった

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 3世代交流を目的とする溝口区の夏の恒例行事。14時の開始に合わせ、地元住民や帰省した家族など約50人が参加した。清流には、溝口区で養殖を行う「岩魚(イワナ)の会」が用意した約250匹のニッコウイワナが放流された。イワナは警戒心が強く、素早く泳ぎ回るため素手で捕まえるのは容易ではない。それでも子どもたちは歓声を上げながら果敢に挑み、魚を握りしめると周囲から拍手や笑い声が起きた。

 10年以上続けており、多い時には100人が参加してきた同企画。近年は子どもの数が減り寂しさもあるというが、祖父母と孫が一緒に川へ入る姿や、家族そろって魚を囲む光景が見られたりするなど、交流の場としての役割を果たしているという。

 捕まえたイワナは、同日夕方に開かれた溝口区の夏祭りで炭火焼きにして提供された。「岩魚の会」の会員が焼き台の前に立ち、こんがりと焼き上がったイワナを次々に参加者へ手渡した。会場には香ばしい匂いと笑顔があふれた。参加者からは「川遊びと併せて夏の思い出になった」「地元の自然の恵みを家族で味わえてうれしい」などの声も聞かれた。

 同協議会の田村明英さんは「子どもたちの数は減っているが、この行事をきっかけに地域住民や帰省した人たちが顔を合わせ、世代を超えてつながることができる。豊かな自然と地域資源を生かした行事として、今後も続けていきたい」と話す。

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