
「第40回大芝高原まつり」が8月23日に大芝高原(南箕輪村)で開催される。
「人と人とのつながりを求めて」というキャッチフレーズの下で始まった村民手づくりの同祭り。上伊那地域のシーズン最後の夏祭りともなる。花火大会や湖上ステージ、体験イベントなど「一日楽しめる」プログラムで構成し、「大人も子どもも楽しめる多彩な催しとなるよう工夫した」という。南箕輪村政150周年の今年は企画数を増やし「村政150周年映像展」や「たらい乗り体験」「ふわふわエアーポリン」「親子ふれあい木工広場」なども用意。湖上ステージでは参加者41団体によるダンスや楽器の演奏などがあり、周辺には多くの屋台や店が並ぶ。
フリーマーケットでは32店舗が出店。村内保育園の廃油で作った手作りせっけんも1個100円で販売。大芝荘大広間には「温故知新~文化財展示~」のコーナーも設け、江戸初期から明治にかけての文書、書画など村指定文化財の中から、高遠藩の砲術家坂本天山、木曽福島の儒学者で自由民権運動家の武居用拙、島崎藤村の父、島崎正樹の書などのびょうぶを展示する。
目玉は、長野県初開催となる3ジャンル4種目のFMX(フリースタイルモトクロス)、スケートボード、MTB(マウンテンバイク)、BMX(バイシクルモトクロス)のパフォーマンスイベント。主催するNPO法人「スプロケット」代表の片桐弘貴さんは「プロライダーを召き、設備を整えるための資金を調達するため、今年はクラウドファンディングも活用して多くの方に応援してもらえるよう呼びかけている。当日は迫力のあるパフォーマンスを楽しんでもらえたら」と話す。19時30分から打ち上げる花火は約1000発を予定しており、184事業者から約580万円の協賛金を集めた。観覧場所はプール跡地駐車場で、「近くで見ることができるため臨場感が味わえる」という。
8月7日に開催された大芝高原まつり実行委員会の全体会議で、藤枝栄文南箕輪村長が「大勢の方の協力と尽力に感謝している。子どもから大人まで、夏の思い出に残るひとときを楽しんでいただけるよう盛り上げていきましょう」と関係者を鼓舞した。会議の最後には「団結! 頑張ろう」と参加者で拳を突き上げ、士気を高めた。
開催時間は8時~20時。雨天時は8月24日に順延。