
伊那のジャズ喫茶「蔵ZEN(くらぜん)」(伊那市長谷非持)が7月26日、7周年イベント「蔵ふぇす」を開く。
ジャズが大好きだったという店主の中山善治さんが築130年の実家の土蔵を改装し、2018(平成30)年7月に開業した同店。
中山さんは「最初は好きな音楽を流しコーヒーを提供するだけの店だったが、長谷地域の歴史文化やアルプスの魅力などを語ってくれるお客さまがたくさん訪れてくれたことで、店を起点とした多くの交流やつながりが生まれて今がある。恩返しの気持ちを込めて、イベントを企画した」と話す。
当日は2023年の5周年の際に結成された「蔵ZEN音楽部」に所属する6組が、ジャズ、フォーク、ハワイアンなどの音楽ライブを披露する。母屋ではマルシェ「遊楽癒楽(ゆらゆら)マーケット」を運営する甘利紗恵子さんが協力し、キッチンカー、フード、クラフト雑貨などの出店販売、ものづくり体験など15店舗が盛り上げる。当日は7周年を記念して、オリジナルグッズなどの景品が当たる抽選会も行う。
甘利さんは「中山さん夫妻の魅力に引かれ、自然と人が集まりつながりが生まれている。関わる全ての人が一緒に『蔵ふぇす』を作っているファミリーのような雰囲気。ぜひ遊びに来てもらえれば」と呼びかける。
中山さんは「気楽に自分のために、と始めた喫茶店での出会いの中から、日々学ばせてもらっている。今では音楽ライブもできるようになり、豊かな時間を過ごせるようになった。この感謝の気持ちを伝えていきたい」とも。
開催時間は10時~16時。参加無料。