
伊那市は6月30日、ふるさと納税返礼品に3Dプリンター本体を新たに加えた。
3Dプリンター「Kidoodle(キッドゥードゥル) Mini Box A1」
提供するのはスワニー(伊那市富県)が製造する3Dプリンター「Kidoodle(キッドゥードゥル) Mini Box A1」。プラスチックを使い、データから自由に立体モデルを成形できる同製品。対象年齢6歳以上で、1300種類ほどのデータが内蔵されているため、使い始めからさまざまな立体モデルを作ることができる。3Dデータを作成すれば思い通りの形を作ることも可能。
伊那市企画政策課の原健さんは「市として返礼品を広く募集する中で、地場産品基準に満たすものとして提案いただいた。企画・設計・品質管理など5割以上の付加価値を伊那市で行っており、総務省の申請も通ったことで提供が可能になった。伊那市として全国の返礼品を調べたが、3Dプリンター本体を提供する事業者は他に見当たらず、日本初ではないかと考えている」と話す。
スワニーの橋爪良博社長は「3Dプリンターというと大人向けのイメージが強いが、私たちの思いとして、対象年齢を下げた子どもたち向け、次世代が使える3Dプリンターを作りたいと思い企画した商品。子ども向けと打ち出しているが、ビジネス向けの性能も十分持っているので、試作などにも使っていただける。4月から自社のオンラインショップで販売を始めたところ。より多くの人に知ってもらうことで、3Dプリンターを身近に感じてもらえたら」と話す。
ふるさと納税の寄付額は19万1,000円。ふるさと納税ポータルサイトで受け付ける。