
中曽根公民館(箕輪町中曽根)で6月21日、手作りピザを窯で焼く体験イベントが行われ、子ども連れを含む40人以上の区民が参加した。主催は同館と「中曽根ふれあいサロン」。
屋外で耐火レンガを積み、3つの簡易的なピザ窯を組み立て行った同イベント。参加者は公民会内でピザ生地を手作りするところから行い、完成したピザを順番に窯で焼いた。会場には日よけのテントも設置し、参加者は焼き立てのピザを味わった。イベントに参加した箕輪西小学校4年生の小林大誠君は「学校でも一度作ったことがあるので、今日で2回目。具の中では特にカレーとチーズが好き」と、自分で作ったピザを頬張っていた。
同館館長の小林正美さんは「コロナ禍で長らく活動を休止していたが、イベントを久しぶりに開いた。過去にはボーリング大会を企画したこともあったが、参加者が思うように集まらなかった。どのような企画が良いか悩みながら今回の開催に至った」と話す。
小林さんによると、少子高齢化に伴い活動の担い手が不足しており、同地区の公民館活動も課題を抱えているという。4月に中曽根ふれあいサロンと同町地域おこし協力隊が地元の樹齢1000年になる中曽根のエドヒガンザクラの開花時期に開いた「春のさくらマルシェ」には多くの来場者があったことから、多世代が集える企画を行うことで活動をつなぎ、地域を活性化したいとの思いから今回の企画を開催した。
当日は、ピザ窯に使う炭の準備も大人と一緒に楽しそうに行う子どもたちの様子が見られた。「天気にも恵まれ、初挑戦したピザ作りで子どもがたくさん来てくれて大成功。とてもうれしい。手応えを感じた」と小林さん。今後も、子どもから大人まで楽しめる企画を考えていく方針とも。