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伊那・長谷で「田んぼの植物・生き物観察会」 信州大教授陣が講師に

2023年に実施した田んぼの植物観察会

2023年に実施した田んぼの植物観察会

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 「田んぼの植物・生き物観察会」が6月28日と7月5日、長谷公民館(長谷溝口)前の「長谷さんさん農園」で開催される。主催は同地区で環境共生型農業を推進する長谷さんさん協議会。

2023年に実施した田んぼの植物観察会

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 6月28日は信州大学で雑草学を研究する渡邉修准教授が講師を務める。「田の草」と呼ばれ農家を困らせている雑草は何が生えているのか、生えている植物は人間にとって悪いものばかりなのか、どんな役割を持っているのかを、実際に田んぼに入り観察しながら学ぶ。

 7月5日は同大で生物学を研究する東城幸治副学長が講師を務める。田んぼでしか見かけることのない虫や生物、それらがどんな役割を果たしているのか、農薬を使っている田んぼにはいないのか、環境に優しい農業の指標となるのかなどを観察する。

 同協議会は長谷地区で環境共生型農業を推進するため、2019年から農薬・化学肥料を使わない栽培方法で米と野菜を作り、ほ場での勉強会や農業塾を開くなどして、担い手や関係人口作りに取り組んできた。米作り部門では、温暖化ガスの原因として耳にすることの多い、米づくりの際に発生するメタンガスの発生量を減らす取り組みに着手しようとしており、その先駆けとして田んぼの植物や生物が環境を観察する指標の一つになるのではと考え、同大の教授陣に協力を仰ぎ実施することとなったという。

 同協議会の羽場友理枝さんは「実際に田んぼに入り、草や虫、生き物を観察するので、大人だけでなく子どもも楽しめる内容となっている」と話す。当日は田んぼに入れる格好で訪れ、要飲み物持参。必要に応じて田植え長靴や厚手の靴下の持参を呼びかける。

 開催時間は11時~12時。参加無料。事前申し込み不要。

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