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伊那でローカル人材育成事業キックオフイベント 「地域の協業」テーマに

イベントのチラシを掲げる伊那市職員の前田さん(左)と集落支援員の高橋さん(右)

イベントのチラシを掲げる伊那市職員の前田さん(左)と集落支援員の高橋さん(右)

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 伊那市ローカル人材育成事業のキックオフイベント「地域の協業」が6月24日、「産業と若者が息づく拠点施設allla(アルラ)」(伊那市荒井)で開催される。

過去に開催されたセミナーの様子

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 一般社団法人「Feel」が運営する同イベント。「ローカル人材育成セミナー」は2023年に始まり、これまでに延べ450人以上が参加してきた。「地域資源を生かして学びと実践が交差する場」として、地域で活躍する多様なゲストを迎え、事例とともに学んでいく。初回は協業事例として「地域資源を生かした商品開発」「地域住民発信型メディア」「地域コミュニティーの交流拠点」の3テーマを取り上げる。

 「地域資源を生かした商品開発」では、辰野町産の米と酒屋のこうじを使った甘酒を移動販売する「甘酒屋an's(アン)」の山岸杏奈さんと、元南箕輪村地域おこし協力隊員で現在は「地域と農産物をかける青果店・ベジかける」代表の内山祐輔さんが登壇。地域の事業者や農産物との協業について、これまでの経験を語る。「地域住民発信型メディア」では、上伊那地域の飲食店情報発信チャンネル「ショッカクTV」を運営する稲葉大樹さんと網野俊輔さんが、地域に根差したメディア運営、情報発信の在り方について登壇する。「地域コミュニティーの交流拠点」では、拠点を運営する「wee+(ウィープラス)」の井坪美佳さんと伊藤香奈さんが拠点や活動を紹介しながら、人との出会いやつながる場の重要性、可能性について話す。当日は宮田村在住の公民連携地域づくりプロデューサー坂口淳さんがファシリテーターを務める。

 7月~11月に全6回開く「CO-LAB講座」のキックオフ会として位置づける今回のセミナー。地域で活動する多様なプレーヤーがつながり、学び合いながら、新たなプロジェクトや価値を形にする具体的な手段を知り、実現するための仲間を見つける場となることを目指すという。本年度は「地域コミュニティー編」「地域ビジネス編」「女性キャリア編」の3つのテーマで開催するほか、地域プレーヤーが開催する実践講座も適宜開催していく予定。

 伊那市集落支援員で地域ブランド推進デザイナーの高橋隆文さんは「地域資源を生かした活動をする人が上伊那には多い。そこに人の個性や強みのかけ算ができると新しい価値が生まれる。思いがつながり、共創のきっかけとなる時間にしていけたら」と抱負を語る。運営を担当するFeel代表の田中聡子さんは「地域で仕事や活動をする上で『協業』はとても大切なテーマ。地域のリアルな事例や思いに触れる時間の中で、参加者同士のつながりを育む場を目指したい」と話す。

 開催時間は10時~12時。参加無料。要事前申し込み。

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