
カフェと量り売りの店「PUCA(プカ)」(伊那市山寺)が6月4日で1周年を迎えた。
店主は2023年3月に伊那市に移住した中野篤史さんと純子さん。おむすびと季節ごとの野菜を使った総菜を提供するカフェスペースと量り売りのスペースを設ける。量り売りコーナーには、ドライフルーツや米粉、カレーパウダー、ワカメなどの海藻類、クッキーやスコーン、調味料など多品目をそろえる。容器を持参してもらい量り売りをする「ゼロウェイストショップ」としてごみを出さない営業方法で営業を続けて来た。
純子さんは「あっという間に1年がたった。自宅兼店舗なので、店というより、家にお客さまが来るような感覚。量り売りの商品も置いているものは、私たちが日々使うものをセレクトしている。お客さまと分けているような、共同購入のようなイメージを持っている。量り売りの店と知って来店いただくので、常連のお客さまも購入方法に慣れている」と話す。
カフェの調理を担当する篤史さんは「おむすびと季節ごとの野菜を使った総菜を日替わりで提供してきた。カフェ目当てで来て、量り売りのスペースを知り、興味を持っていただく人もいる。オープンしてから、お客さまや知り合いから声をかけてもらいイベントに出店することも増えた」と話す。
今後について、篤史さんは「この地域は温かい人が多く、店を始めたことで知り合いの輪が広がったのを感じている。店の継続はもちろん、縁を大事に、声をかけていただいたイベントなどは今後も出店していきたい」、純子さんは「量り売りの商品は自分たちが良いと思って使っている物を仕入れている。今後もロスやごみを出さない営業方法を続けたい」と、それぞれ話す。
営業は火曜~金曜の10時30~15時。