
AIをテーマにしたイベント「近ミライ体験ラボ 私達の暮らしが激変!? ~スマホがなくなる日~」が3月6日、伊那市創造館(伊那市荒井)で開催された。
主催は、高校生が作る自習空間「いなまちたしゅう室」に関わる伊那北高校の生徒と上伊那農業高校GLコースの生徒たち。会話型のAIサービスについて知りたいという声が上がったことから、同世代に向けての企画を考えた。講師にはSTYLY取締役で事業構想大学院大学教授の渡邊信彦さんを招くことを決め、事前の打ち合わせなども高校生自ら行ってきたという。
当日は、渡邊さんが「会話型AIについて知りたいという話を受けて来たが、会話型AIは既に世の中で使われている。今日は、今すでにあるものではなく、スマートフォンがなくなる日がもういよいよ近くまで来ているという話をします」と話し始め、スマートフォンの代わりに出てくる新しいデバイスの形や、それによって起こる変化、仮想空間を現実の空間と共存させる未来の可能性などを、動画などと共に共有した。
渡邊さんは「2045年には人間の仕事をコンピューターが代替してくれるという時代が来ると言われていたが、生成AIの登場によって2030年には人間がやっている仕事のほとんどが置き換えることができるようになるだろう。それは、人間が駄目になるということではなく、もっともっと皆さんがパフォーマンスを上げるために、豊かな生活のために、空間コンピューターとAIを活用していってほしいと」と伝え、後半ではAIが搭載されたゴーグルを参加者が実際に体験する時間も設けた。
参加した上農高校3年の平嶋湧太さんは「話の中で印象的だったのが、AI搭載のグラスをかけたら通話している友達が目の前に現れて会話が成り立つシーン。今使っているスマートフォンでの通話のやりとりと違い、実際に相手の表情が見えるようになると思うと未来が楽しみ。一方でこういう時代が来た時に自分がどうやって生きていけばいいのか、楽しみもあるけれど不安も感じた」と話していた。