「未来につなぐ辰野町の森ビジョン」の普及啓発イベント「たつの森の市」が1月13日、ときめきの街ビル(辰野町中央)1階で開催される。主催は辰野町。
同イベントは令和5年度に策定した「未来につなぐ辰野町の森ビジョン」の目的や内容の周知、今後の事業推進につなげるために企画した。約87%を森林が占める同町は、全国的な課題と同様に森林の所有者不在や森林管理についての課題を抱えている。50年先を見据え策定したビジョンでは「みんなと共に、未来につなぐ辰野町の森」と掲げ、次世代に町民の暮らしを豊かにする森林を引き継ぐために、基本方針や課題に対する短期重点項目を定める。
13時からはビジョンについての理解や関心が深まるよう「森ビジョン説明会」を開催するほか、13時30分からはビジョン策定委員長の信州大学名誉教授植木達人教授や林業関係者、森林関連のサービスや企画を行う森林ディレクターが登壇し、辰野町の森の可能性を探るパネルディスカッションを行う。
マルシェでは辰野町の森林に関心をもってもらえるよう、木工製品や森林素材を使った生活雑貨、アカマツの炭などを使った飲食物の販売を行う。子どもが楽しめるよう木工ワークショップや木のおもちゃで遊べる体験ブースも用意する。屋外では上伊那森林組合がペレットストーブの展示を行う。
辰野町役場林務係係長の船木克則さんは「身近にある森林に、多くの人が関心をもつきっかけになれば。子どもから大人まで気軽に足を運んでほしい。森林に関する相談窓口を設けているので、困りごとがあれば相談してほしい」と参加を呼びかける。
開催時間は10時~16時。入場無料。