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伊那のキッチンカー「長谷お茶倶楽部」 東京から移住した夫婦が出店

(左から)「長谷クリスマス」に出店する余語栗子さんと宏紀さん

(左から)「長谷クリスマス」に出店する余語栗子さんと宏紀さん

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 キッチンカー「長谷お茶倶楽部」が伊那市長谷で営業を始めて3カ月がたった。

(左から)「長谷クリスマス」に出店する余語栗子さんと宏紀さん

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 東京から伊那市長谷に移住した余語宏紀さん・栗子さん夫婦が経営する同店。メニューは、自家製黒糖シロップを使ったタピオカミルクティー(500円)を中心に、コーヒー、クロモジ茶、ヨモギ茶、カモミールティーなどを販売する。登山シーズンの10月までは、仙丈ケ岳や甲斐駒ケ岳の登山口に近い南アルプス林道バス」乗り場隣接の宿泊施設「仙流荘」前で出店した。

 宏紀さんによると、キッチンカーは自家用車を改造、主力商品のタピオカドリンクは長谷の地域住民に試飲をしてもらい、お茶の濃さや甘さを調整し味を改良したという。宏紀さんは「タピオカドリンクの流行は落ち着いたが、また飲みたいというお客さんも多い。イベントに出店すると子どもから高齢者までは幅広い世代が購入してくれる。常連さんもできた」と笑顔を見せる。

 栗子さんは米国で生まれ育ち、米国やマレーシアなどでプロゴルファーとして活躍。引退後は通訳などゴルフ関連の仕事に携わっている。2022年に都会から離れた暮らしがしたいと全国の空き家を探していたところ、現在の住居となる空き家に出合い、移住を決めたという。「長谷に住みはじめて、人は少ないが寂しい場所ではなかった。都会は人が多かったが、関係性が希薄。ここでは地域の友人もできて交流もあるため、移住してきてよかった。今後も長谷を拠点に暮らしていくために、生活や仕事の基盤を作っていきたい」と栗子さん。

 宏紀さんは「カフェの仕事は天職。自分の提供したドリンクでお客さんが喜んでくれるのでとてもやりがいがある。来年も夏に仙流荘で出店する予定なので、登山後はドリンクを飲んで一服してほしい。ホッとするひと時を提供したい」と話す。

 出店情報はインスタグラムで公開する。

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