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箕輪町の郷土博物館リニューアル 町の文化財に親しむ工夫も

民族展示室内には高度成長期以前の「農家の暮らし」を再現する

民族展示室内には高度成長期以前の「農家の暮らし」を再現する

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 箕輪町郷土博物館が9月28日、リニューアルオープンした。

歴史展示室では土器や石器、県選択無形民俗文化財の人形などを展示する

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 1974(昭和49)年に開館し、今年で50周年となる同館。民族、自然、考古歴史、美術の各資料を展示し、町内外の人から利用されてきた。鉄骨2階建、延べ床面積は701.54平方メートル。1階に民族展示室、図書・講座室、エントランスホール、トイレ、倉庫、事務室を設置し、2階には歴史展示室、美術展示室、収蔵庫を備える。

 リニューアルでは、耐震補強やバリアフリー化のほか空調設備などの各種機能を追加。子どもたちが展示資料をより親しめるよう新たにカプセル玩具を用意した。玩具は町内から出土した土器など、縄文時代の遺物の小型模型。箕輪進修高校工業科の協力を得て、3Dスキャンを使い合成樹脂で作製したという。開館日には展示されている資料などにまつわる課題を日替わりで用意。1日1回チャレンジ可能で、3回チャレンジに成功すると玩具が出てくる機械を1回回すことができる。10月8日の課題は「一番不思議だと思った資料は?」で、展示資料の中から該当する展示品を選び模写して提出してもらった。模写で感性を養ってもらおうと企画したという。景品は8種類あり、コレクションを楽しみながら地域の文化財について知識を深めることができるよう工夫した。

 箕輪町の白鳥政徳町長は「文化は、町の元気さの尺度でもある。今後は今まで以上に多様な活動を展開し、箕輪町の歴史や文化、芸術の魅力を発信していきたい」と期待を寄せる。

 1階の民族展示室に設置されている箕輪町の名所が描かれたすごろくゲームを家族で楽しんでいた中部小学校2年生の児童は「なかなかゴールできなくて、何度も進んだり戻ったりハラハラした。自分が一番にゴールできてうれしい」と話していた。

 開館時間は9時~17時。月曜・祝日の翌日・年末年始休館。入場無料。

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