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伊那で地元の米を使ったパン作り体験 移住した女性が企画

親子連れでの参加も

親子連れでの参加も

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 「お米からパンを焼く体験教室」が12月9日、伊那のレンタルスペース「ウィープラス(wee+)」(伊那市西春近)で行われ、地域の親子連れなど8人が参加した。

焼成前の生地を型に入れた様子

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 企画した桶谷悦子さんは、米や玄米を地元の生産者から購入し、地元食材を生かしたお菓子やパンを製造する工房「compassion(コンパッション)」を運営。「自然に近いところへ移住したい」と昨年5月、神奈川県横浜市から伊那に移住した。オンラインショップで注文を受けた商品を作るほか、依頼を受けて体験教室を開いている。「参加者が自宅にある米を使いパンを焼けるようにレシピを教えている。浸水した状態の米をかき混ぜて生地にしていく焼き方なので、米粉がなくてもパンを焼くことができる」と桶谷さん。

 市内から参加した赤羽鮎子さんは「生米からパンを作るという聞き慣れないキーワードに興味を持った。伊那は米どころなので、地産地消の観点からも面白い取り組みだと感じる。実際に体験してみて、温度管理はしっかりしなければならないが、特別な機械を使って作るわけではないので取り組みやすい。出来上がったパンは米の甘い味がした。家にあるもので作れるので、いろいろな人に知ってもらえれば」と話す。

 桶谷さんは「イベントの参加者に生産者を紹介することも多い」と話す。「生産者が米や玄米を米粉にする作業は経費や手間がかかってしまうが、玄米や米の状態からパンを作れることで生産者は原材料をそのまま販売することができ、負担も軽くなる。米ならではのモチモチとした食感が魅力のパン作りを体験できる機会を設けることで、生産者の負担が軽くなる応援もできれば」と話す。

 イベントは今後も依頼に応じて開く予定。開催日程などはSNSで知らせる。

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