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伊那で「伊那谷の森を面白くする視点」 地域材活用や森の事業を考える

イベントを企画した橋本圭太さん

イベントを企画した橋本圭太さん

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 トークイベント「伊那谷の森を面白くする10の視点」が6月15日、伊那市産学官連携拠点施設「INADANI SEES(イナダニシーズ)」(伊那市西箕輪)で開催される。主催は、「50年の森林(もり)まるごとマッチングプロジェクト」のテーマで伊那市地域おこし協力隊員として活動する橋本圭太さん。

橋本さんが過去に展示した、アカマツを使った展示会

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 当日はゲストとして本田知之さんを招く。「林野庁の職員でもあり、本田さんが理事を務める会社ではエゾアカマツを使った動物用のワセリンなどを企画販売している。外務省で木材貿易の担当をしていたこともあり、ローカル地域の視点はもちろんグローバルな視点でも森林に携わってきた人」と紹介する橋本さん。橋本さんが昨年、東京の映画館を借りて企画した「森の体験展示『赤松之森』モノの始まりに出会う」がきっかけで本田さんと知り合ったという。

 「伊那の森林はカラマツが一番多く、その次がアカマツ。カラマツは付加価値がついているが、アカマツはチップ利用などが多いのが現状。建築分野出身の自分としても当初、アカマツは一番安い素材という印象しか持っていなかったが、伊那谷ではアカマツを使った精油やシャンプー、塩、サイダー、葉や枝・樹皮などもお茶として加工する会社などがあり、アカマツを大事にしている地域の人たちの熱量に興味を持った。商品化の一方で出口が作りにくいなどの話も聞くので、今回の企画を通して新たな気づきや出口のヒントを得てもらえたら」と話す。

 トークイベントでは「森とアニマル医療」をテーマに本田さんが事業について話すほか、質疑応答セッション、交流会の時間も設ける。「伊那で森林資源を使ってものづくりに携わる人や酪農をしている人、学生にも参加してもらえたら。今後、第3弾まですでに企画を考えている。プロダクト開発など、森を面白くする視点を参加者と一緒に考えていける場になれば」とも。

 開催時間は10時~13時。参加無料。要事前申し込み。

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