道の駅南アルプス村長谷(伊那市長谷非持)で12月16日にクリスマスイベントが開催され、コンサートや体験イベント、飲食店の出店などでにぎわいを見せた。伊那市・地域おこし協力隊が主催し、伊那谷ふぃーるが共催した。
同イベントは、地域おこし協力隊として活動していた田中聡子さんが2018(平成30)年に立ち上げ、今年で6回目。もともと林業の盛んな村だった歴史を生かしたイベントを考える中、30年前に道の駅のパン店の店主が植えた、広場にあるモミの木に着目。モミの木に点灯して冬の新たなシンボルにしようとイベントが始まった。「2年目からは地域の人から今年もやろうと声をかけてもらえた。コンサートの出演者もイベントに共感して出てくれている」と田中さん。
ステージ発表では地元有志の音楽発表や大型絵本の読み聞かせ、小中学生の発表も行われた。イベントに参加した小学生の佐藤美玲さんは「音楽クラブの発表で参加した。おばあちゃんは紙芝居を発表した。雨だったので施設の中で発表するのは初めてだったが、昨年はコロナで開催できなかったので、今年は開催できてうれしい」と話す。体験ブースでは経木を使ったオーナメント作りや甘酒の振る舞い、地元飲食店の出店・販売が行われた。
クリスマスツリーの点灯式には竹で作られたキャンドルを配布し、参加者がモミの木を囲み点灯までのカウントダウンを行った。田中さんは「今年も運営メンバーとともに、地域の出展者や出演者、会場の道の駅の皆さんの協力で無事に開催できた。持続可能な形や地域から求められている形が何なのか、毎年考える機会を頂いている。10年目を目指して続けていきたい」と話す。