地域や産業について探求的視点から学び、考えるイベント「いなまち探求」が4月24日、交流施設「allla(アルラ)」(伊那市荒井)で開催される。
月1回開く同企画。4月は特別編として、農民文学賞受賞作をテーマにした読書会を開く。主催する「いなまち探求実行委員会」の事務局を務める、産直新聞社代表の毛賀澤(けがさわ)明宏さんは「地域に関わる人たちが、それぞれの立場から考えを持ち寄り、対話する場にしたい」と話す。
今回取り上げるのは、農業法人「Wakka Agri(ワッカアグリ)」(伊那市長谷)代表の細谷啓太さんが第68回農民文学賞を受賞した小説「樽(たる)を走る」。同賞は日本農民文学会が主催し、農村や農業、自然などを題材とした作品を対象とする歴史ある文学賞。ワッカアグリは、伊那市長谷で高規格米の栽培と海外輸出に取り組み、中山間地の農業振興モデルとして注目される一方、地域で農業を続けるための人材確保や地域づくりにも力を入れている。
毛賀澤さんは「作品には、移住して農業を軸に地域づくりに関わる人たちが抱える葛藤や、生きることへの問いが色濃く表れている」と話す。著者自身も移住先で農業と地域づくりに関わる中で感じる違和感や悩みが投影されているのではないかとし、「地域づくりに関わる人にぜひ読んでもらい、語り合う場にしたい。進路を考える学生や地域での働き方に関心のある社会人に参加してもらえたら」と企画意図を語る。
当日は著者の細谷さん本人による作品解説や参加者との対話を行う。「当日会場でテキスト(1,000)円の購入も可能なので未読での参加も可能だが、事前にテキストを購入しての参加を勧めたい」と毛賀澤さん。イベント終了後には希望者を対象に交流会も予定し、20時15分ごろから伊那市駅周辺で開く。交流会参加費は5,000円。
開催時間は18時30分~20時。参加無料。定員は先着20人。