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伊那で「妖怪つくろうかい」 長谷地区の自然や伝承から妖怪をイメージ

オリジナルの妖怪を描く子どもたち(妖怪つくろうかい)

オリジナルの妖怪を描く子どもたち(妖怪つくろうかい)

 伊那・長谷地区の伝承や自然からオリジナルの妖怪を作るアートイベント「妖怪つくろうかい」が3月25日、南アルプス長谷ビジターセンター(伊那市長谷)で開催された。

「筆箱に目を貼るだけで不思議な生き物のように見える」という導入から創作を始めた(妖怪つくろうかい)

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 企画を立ち上げたのは伊那市地域おこし協力隊員の手塚ほたるさん。「伊那市長谷地域には民話『孝行猿』や『戸倉山の大鷲』など、昔から伝承されている話がある。自然豊かな地域は自然への畏敬の念があることから伝承があり、長谷地区も山が高く険しい地域なので、『土地の動物や自然に由来する話が伝わっているのでは』と考える。今回はそんな伊那・長谷地区で子どもたちとオリジナルの妖怪を描くワークショップを企画した」と話す。

 当日は幼児・児童7人が参加。子どもたちに知っている妖怪の名前を挙げてもらったり、妖怪の登場する絵本の読み聞かせを行ったりした後に、参加者にさまざまな目のパーツを配り、子どもたちは会場内のさまざまな物や自分の体、持ち物などに目を貼り付ける導入も行った。「子どもたちが好きな目を選んで歩き回りながら貼り付けていき、貼る前と後で見え方の変化を体験してもらった」と手塚さん。

 制作の時間では工作教室「つくるこつくりて」のサポートと、「足が速い」「いい匂いがする」「光っている」などの特徴づくりを手助けするカードや、長谷地区に暮らす動物を解説するカードなどもヒントに子どもたちが自由に創作。参加者は、出来上がった作品に加え、絵をデータ化しシール台紙に印刷したものを、自分だけの妖怪シールとして持ち帰った。

 手塚さんは「子どもたちの発想に驚かされた。ユニークな名前の妖怪が次々に生まれ、作りながら子ども同士の会話も弾んでいたのが印象に残った。自然への畏敬の念や不可解さから妖怪が生まれてきたように、子どもたちの日常の小さな発見や疑問が出発点となって想像の世界が膨らんでいってほしい。その手助けができる企画を今後も準備していきたい」と意欲を見せる。

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