ミニ講座「三峰川の石をみがいて自分だけの宝物をつくろう」が3月20日、南アルプス長谷ビジターセンター(伊那市長谷)で開かれた。主催は認定ガイド会と伊那市地域おこし協力隊。
同講座は、南アルプスの自然や地質への理解を深めてもらうことを目的に企画したもの。南アルプス(赤石山脈)は日本有数の「地質学の宝庫」であり、海底から隆起した多様な地層と岩石が特徴。非常に複雑な地質構造を持ち、中央構造線が走っているため東側と西側で地質が異なる。三峰川には中央構造線の両側の岩石が流れてきており、広域変成岩の代表である片麻岩(へんまがん)と結晶片岩(へんがん)を同時に見ることができる貴重な河原となっている。他にも砂岩、石灰岩、チャート、緑色岩なども見られるという。
当日は親子8組16人が参加。あらかじめカットされたバラ輝石と石灰岩を耐水ペーパーでそれぞれ約30分磨き、乾燥後にラッカーを吹き付け表面の凹凸を埋め、艶のある石に仕上げた。完成した石はケースに入れて持ち帰ることができ、参加者は自分だけの宝物作りを楽しんだ。
講座の合間には、認定ガイド会の榎本晃さんが南アルプスにおける石と地質の関係について解説。顕微鏡を使って石の細部を観察する時間も設け、参加者からの質問に答えるなど石への理解を深める機会となった。
主催した地域おこし協力隊の野田直子さんは「子どもたちの石への興味や関心の高さに驚いた。水晶やアメジストを持っている子どもや、名前を知りたい石を持参した子どももいた。今回をきっかけに発想や興味がさらに広がっていけばうれしい。第2弾の開催も検討したい」と意欲を見せる。