伊那谷の風景を描いた「KOAカレンダー原画展『伊那谷の四季を旅する』 絵:今村由男」が1月7日から、伊那文化会館(伊那市西町)美術展示ホールで初開催される。
伊那谷の風景を描いた今村由男さんのフレスコ画48点を展示する
電子部品メーカーのKOA(コーア)が毎年製作するカレンダーの原画を展示する同展。伊那谷の豊かな自然や歴史的風景を画家・今村由男さんが描き、カレンダーに採用してきたという。KOA広報の金井実佑乃さんは「当社が大切にする『循環・有限・調和・豊かさ』という4つの価値観を、今村さんの作品を通じて地域の皆さまにお伝えすることを目的として、毎年、カレンダーを作っている。カレンダーに使っている絵はフレスコ画という技法を使っており、べニヤ板の上にしっくいを塗り、その上に水彩画で描く。描いた後に削ることでしっくいの質感も表現され、風景の奥行きを感じることができる。カレンダーで見るのとは違う原画を、ぜひ地域の方にも見てほしいと今回、原画展を企画した」と話す。
作品はカレンダーに使っている、1月から12月まで各月の原画を過去の作品も含め月4点ずつ、計48点を展示。会場全体で一年を通した伊那谷の風景を感じてもらえるようにするという。金井さんは「地域に住んでいても、観光で訪れても、夏なら夏、冬なら冬の、その時々の季節の景色しか見ることができない。今回の展示では全ての季節を体験することができる。伊那谷の美しさ・風景を、ぜひ感じてもらえたら」と話す。
会場では2026年のカレンダーも販売する。価格は500円で、売り上げは全額寄付を予定する。
開催時間は9時30分~17時(最終日は15時まで)。入場無料。1月12日まで。