食堂「dining 雅(みやび)」(箕輪町中箕輪)が11月7日、箕輪町にオープンした。
店主の大槻雅教(まさのり)さんは箕輪町生まれ、箕輪町育ち。高校卒業後に東京の調理師学校に進み、卒業後は旅館や民宿で5年ほど調理に従事してきた経験を持つ。24歳で地元にUターンしてからは設備業に従事してきた。「コロナ禍に、箕輪町にあった飲み屋がどんどん閉店し、飲食店がだいぶ減ってしまった。その頃から、いずれは飲食店をやりたいと思っていた。物件もずっと探していたが、今回、町の中心部に良い物件が借りられることになり、店を開くことができた」と大槻さん。
店内は6卓30席とカウンター4席。大槻さんは「当店のコンセプトは、鶏肉・牛肉・海鮮が楽しめる食堂。上伊那エリアにはトンカツ料理などおいしい豚肉料理を提供する店がたくさんあることから、それ以外の食材がおいしく食べられる店にしようとメニューを考えた」と話す。
「お薦め」は「塩山賊焼定食」(1,430円)、「和牛ステーキ丼」(2,420円)、「刺し身定食」(1,430円)。大槻さんは「長野県のグルメに『山賊焼き』があるが、当店では塩味でさっぱりとした山賊焼きに仕上げ、ゆず塩で楽しんでいただける。箕輪町で育った牛を買い上げ提供する和牛ステーキ丼は、仕入れ状況により順番に違った部位で提供する。地元の和牛を皆さんに食べていただける」と話す。ランチ限定メニューは、メイン料理、小鉢、漬物、みそ汁が付いた日替わり定食2種(各1,210円)を用意。単品の料理なども提供する。
大槻さんの実家が農家ということもあり、自家栽培したサツマイモも、芋ようかんや長時間焼いたトロトロの焼き芋にして店のメニューとして提供する。12月以降は店の入り口に設置する冷凍自販機で、焼き芋なども手にしてもらえるように準備も進めているという。大槻さんは「姉が作るサツマイモがおいしいので、それを使って何をするか考えた時に、店での活用や自販機での販売を思い付いた。自販機で販売するものも、焼き芋だけではなく学生から大人まで手軽に食べられるものを提供していきたい」と話す。
「ありがたいことに店は箕輪町の真ん中にある。ランチと夜営業をするので、夜は1軒目の店として利用してもらい、飲み歩きに行ってもらえたら。中心地から町を盛り上げていく場所の一つになれれば」とも。
営業時間は、11時~14時、17時~21時。日曜定休。駐車場12台。